新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。本年もツクモアは、建設現場の安全性・効率性向上に貢献する製品・技術の提供に努めてまいります。
「無線式エレベーター呼び出し表示機」が国内有数の大型再開発現場に採用
当社が設計・製造を行った仮設エレベーター用「無線式呼び出し表示機(開発品)」が、東京駅日本橋口前で進行中の大規模再開発プロジェクト「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区/Torch Tower(トーチタワー)の工事現場に採用されましたのでお知らせいたします。本プロジェクトは、株式会社三菱地所設計が設計監理、清水建設株式会社が施工を担う、国内屈指の超高層建設プロジェクトであり、建設段階においても高い安全性・確実性・安定稼働が強く求められる現場です。Torch Towerは、地上63階建て・高さ約390メートルを誇り、2027年度完成予定の「日本一高いビル」として、建設業界のみならず社会的にも大きな注目を集めています。そのような大規模かつ高難度な建設現場において、当社製品が採用されたことは、当社の技術力、信頼性、ならびに現場ニーズに即した設計・開発力が評価されたものと受け止めております。

製品概要:仮設エレベーター用「無線式呼び出し表示機」

本システムの特徴
本システムは、建設工事用(仮設)エレベーターにおいて、搬器オペレーターと各階の作業者間の円滑な情報共有を支援し、エレベーター運行を補助するための表示・通信システムです。
・搬器内に設置する親機と、各階に設置する子機で構成され、最大90台の子機を接続することが可能です。
・各階の子機から送信される呼び出し状況や扉の開閉状態などの情報は、無線通信により親機へ集約され、親機ではそれらの情報を分かりやすく表示することで、搬器オペレーターの確実な運行判断を支援します。
・子機には液晶画面を搭載しており、搬器内に設置されたカメラの映像を表示することが可能です。これにより、各階の作業者は搬器の位置や混雑状況などの状態を直感的に把握することができ、安全かつ効率的な利用を支援します。
・親機と子機の通信にはケーブルを使用しない無線方式を採用しており、搬器の昇降に伴うケーブル断線リスクや配線作業の負担を大幅に軽減します。
・各階の子機の扉状態に応じて、親機から外部機器と連動可能な接点信号を出力する機能を備えています。本機能は、現場の安全管理体制や運用ルールに基づき、仮設エレベーターの運行を補助するための仕組みとして活用いただけます。
・無線通信は複数の周波数を用いた冗長構成に対応しており、通信などによる通信障害の発生を抑え、高い信頼性を確保しています。
※ 各階の子機同士はケーブル接続となります。
従来方式の課題と無線化による改善効果
従来(有線式)システムの課題
仮設エレベーター用の呼び出し表示機は、これまで搬器と各階の子機をケーブルで接続する有線方式が一般的でした。しかし、建設工事用エレベーターは、日々の作業の中で長距離を上下に繰り返し昇降するため、ケーブルには常に大きな負荷がかかります。その結果、
・搬器の昇降に伴うケーブルの摩耗・断線
・断線による通信不良や表示トラブル
・高所作業を伴うケーブル交換・補修作業
・想定外の作業停止や追加コストの発生
といった問題が発生しやすく、特に高層・超高層建設現場では、現場運営上の大きな負担となっていました。
無線化によるメリット
本製品では、搬器と各階の表示機間の通信に無線方式を採用しています。これにより、従来の有線方式で課題となっていた点を根本から改善しています。
・ケーブルを使用しないため、断線や摩耗のリスクを低減
・専用ケーブルが不要であるため、大幅なコスト削減、在庫不要
・配線作業や交換作業も不要となり、保守・メンテナンス負担を大幅に軽減
・トラブル対応や作業中断の削減による、トータルコストの抑制
これらの特長により、本製品は長期間にわたって使用される大規模・高層建設現場において、特に高い効果を発揮します。
ツクモアは、建設現場の実際の運用を踏まえた現場目線の設計を大切にし、標準製品にとどまらず、開発品や特注品にも柔軟に対応できる設計・製造体制を構築してまいりました。また、スーパーゼネコン案件をはじめ、多様な建設現場への導入実績を通じて、確かな信頼を積み重ねるとともに、レンタル会社様や施工会社様の運用負担を軽減する、実用性を重視した製品開発に取り組んでいます。
今後も私たちは、建設現場の安全性と効率性の向上に貢献する製品・システムの提供を通じて、ゼネコン様、レンタル会社様、工事会社様の課題解決に真摯に取り組んでまいります。本年も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

